標高差:1,147m
深田久弥著の「日本百名山」から
十勝岳に源を発した川が美瑛の町を流れている。松浦武四郎が初めてこの地へ来て、その川の水を飲もうとすると、アイヌ人が「ピイエ、ピイエ」と叫んで留めた。
ピイエとは油ぎったという意味で、それは十勝岳に噴く硫黄が混ざっているからである。
登山口である望岳台の駐車場。
名前の通りここからでも展望は充分良い。
望岳台から見た ”十勝岳”。 登り始めはどれが ”十勝岳”か
判らなかったが、登ってみて認識出来る様になった。
雲海を背に朝日を浴びて、視界の良いガレ場を登り始める。
噴煙を上げる ”大正噴火口”を目指して直登して行く。
50分で ”十勝岳避難小屋”に着く。 ここには水場が無かった。
尾根に出ると初めて ”十勝岳”の山頂を拝める様になった。
尾根の両側には噴火口、前方には雄大な光景が広がり、感動が味わえた。
尾根道を振り返り見る。 日本にこんな幻想的な所があったなんて。
上部から見た ”大正噴火口”。
登山道はあったが、入山禁止になっていたので行かなかった。
”十勝岳”山頂への登り。
ここからは山頂目指してどこからでも登れる。
2時間30分を要して ”十勝岳”(2,077m)に着く。
気温9℃、風が強く寒い。 展望は最高、しばし景色を堪能する。
山頂から見た ”美瑛岳”(2,052m)、今回は縦走を見送る。
遠くに見えるのは ”大雪山”の山並みである。
帰路、車で走っていると展望公園があったので、
先程まで山頂に立っていた ”十勝岳”を眺めた。
'04年度の北海道遠征
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羊蹄山 |
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トムラウシ |
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阿寒岳 |
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羅臼岳 |
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十勝岳 |
『日本百名山』 樹木に遮られない登山口から山頂が見える大展望は圧巻だった。
樹木が無いのでどこを見ても大展望。
ガスは麓に停滞したままで上がって来なかった。
”十勝岳”への最後の登りをこなす。
しばし360°の大展望を楽しむが、寒くてゆっくりして居られなかった。
ザレ場を転ばない様に下山する。
ささっと帰ろう! 4時間40分にて ”十勝岳”を終える。
昨日の移動
阿寒岳の次は大雪山と決めていたが、ロープウエイが運休と聞いて羅臼岳に移動した。
羅臼岳は朝から雨で、何も見えない山に登るのも馬鹿らしいので登山は中止し、観光をしながら十勝岳に移動する。 前夜の6時に登山口である望岳台に着いた時には車はほとんどいなかったが、朝目覚めると沢山の車が来ていた。
昨日の天気と打って変って快晴となり雲海が眼下に広がっている。
とかちだけ
山頂は気温が低く風があるので寒い。
岩陰で風を避けて展望を楽しむが寒くて長居出来なかった。
大景観だった ”十勝岳”。
”羅臼岳”を雨で諦めて観光に回したことが、体力回復になったのか3人共、超元気になった。 今回の北海道遠征中、一番期待していなかった
”十勝岳”が一番感動した。 登山口から山頂までの展望の良さ、行程の短さ、歩き易い登山道が気に入った点であるが、お花の少なさが唯一の欠点か。 登山後は神戸に向けてひたすら車を走らせる。
運転手が3人居ればちょろいもんだった。
振り返るとスタート地点の ”望岳台”から真っ直ぐに登って来ているのが良く判る。
ガレ場を進んで行くと、前方に ”避難小屋”が見えて来た。
山頂から見た ”上富良野岳”(1,803m)方面。
左側の窪みが ”グランド火口”。
”グランド火口”の縁に登るのに急登が続いた。
今日もガスが発生したが、中腹から上昇して来なかったので助かった。
若い頃は展望が良いと記念写真を撮っていた。
”昭和火口”がある辺り?
殺伐とした ”グランド火口”の縁へ下って行く。
雨天中止
当日の山歩き
5時に出発、既に沢山の人が登り始めていた。 登山口から樹木は無く360°の展望を得ながらの登りとなる。 噴煙を上げる大正噴火口を見ながら直登の登山道を進むと、約1時間で避難小屋に着く。 避難小屋から徐々に登りがきつくなり登り切ると大きな噴火口の縁である尾根筋に出る。
ここからの展望は更にすばらしく目前に十勝岳が聳え、振り返ると美瑛の平野が見渡せる。 平坦なガレ場の尾根筋を景観を楽しみながら進んでいくと、山頂への急登に差し掛かる。
2時間30分で山頂に着く。 山頂からの展望は更に更に良く美瑛岳を含め素晴らしいの一言。 気温は9℃、風が強く体感温度はかなり低い、岩陰に隠れていないと寒くて居れない。
美瑛岳への縦走は長くきつそうなので見送り、同じ道を引き返す。
登り:2時間30分
下り:2時間10分
コースタイム:4時間40分(休憩時間含む)
2023年11月29日改定